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カギはどこだ。

2023年02月15日

Sでございます。寒い日が続く昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。
寒くなり厚着になると、それに伴ってポケットの数も多くなり、「あれ?自転車の鍵、どのポッケに入れたっけ?」などと、鍵を探索するという状況に陥ることもしばしば。という事で今回はカギにまつわる思い出話を少々。

私が高校生の頃、某国民的ロール・プレイング・ゲーム(途中で結婚するアレ)をプレイしていると、「おう、ちょっとやらしてみな」と父。40代半ばにして初めてテレビゲームに触れたのですから、最初こそ手古摺っていた感があった父ですが、「少しずつレベルを上げてコツコツ進める」という、およそ全国の子供が苦手な「地味な作業」が殊の外好きだった父は、滅法このゲームが気に入ってしまったようでした。その後、休みの日には、おじさんと高校生がゲームの順番を争うという、いかんともし難い状況になることも。そして、気が付けば私よりもキャラクター・レベルが高く、装備も充実しているにもかかわらず、弱い敵がいるエリアにて延々とレベルを上げ続ける父がおりました。性格出るよね、これ。

ある日、家で友人と遊んでいたところ、急に部屋の襖がパーンと開き、ランニング姿の父が少々苛ついた様子で「おい、〇〇(私)、カギ!!」と言いながら部屋に入ってまいりました。私&友人が「???」となっていると、「カギがないから次の所に行けないんだよ」と。丁寧にアイテム入手までの段取りを教えると、満足そうに私の部屋を出ていく父。笑うに笑えず小刻みに震えながら真っ赤な顔で下を向く友人。しばらくして、奥の部屋から聞こえた「おおおーなんだよここでいいんじゃないか」という父の声に友人撃沈(爆笑)。

次の日からしばらく、学校で色々な人から「ねえねえ、〇〇(私)っち、カギどこ?」と聞かれるようになったのは懐かしい思い出でございます。

そんな父が他界して早9年。クリアーしたゲーム・キャラクターのレベルを全て99にしてもなお遊び続けるようなアバンギャルドなスピリットは真似できませんが、常に新しいことにチャレンジする精神は引き継いでいきたいものですねぇ。

ではまた。



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